ぽぷら日和

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もしも鬼滅の刃を全く読んだことがない男がいきなり20巻だけを読んだら【もしきめ】

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こんにちは。ぽぷらです。

 

タイトルにある通り、僕は鬼滅の刃を今まで読んだことがありません。

決してアンチとか逆張り人間とかではなく、むしろ漫画全般大好きです。

 

そんな僕がなぜ今まで鬼滅の刃を読んでこなかったのかというと、流行に乗り遅れてしまったからです。

 

鬼滅の刃の連載が始まった時に、「久しぶりにおもしろい王道漫画が始まった」みたいな声があったのは知っていたんです。

 

でも当時の僕は「そろそろいい歳だしいつまでも漫画ばかりを読んでいてはいけない」っていう謎の抑圧を受けていて、漫画から少し距離をおいていたんです。

漫画とソーシャルディスタンスをとっていたんです。

 

 

そんなこんなで時は流れ、昨年末くらいに鬼滅の刃がめちゃめちゃ人気になってるということを知りました。

なんかアニメも主題歌もめちゃめちゃヒットしてるし、「紅蓮華」ってなんかロック・リーが使いそうな技だなと思いながら、「そういえば木の葉の蓮華は二度咲くんだっけ……。」と物思いに耽りながら日々を過ごしていました。

 

「そんなに人気があるのなら一度読んでみようか」

と、素直に流行に乗れる正直さがあれば良かったのですが、生憎僕はあまのじゃくでした。自分が知らないところで流行っているものに後から乗っかるのはカッコ悪い。

 

 

大勢が会話して盛り上がっているところに後から入って、

「なになに??なにがそんなにおもしろいん??」

って入っていくことが僕にはできません。

それまで会話に参加していなかったくせに、おいしいところだけを持っていくのはズルい気がして。

 

向こうから、「おーい、ちょっと聞いてくれよ。こんなおもしろいことがあってさ……。」と言ってくれるのを待つのが筋ってやつでしょう。

 

 

……と、今までの僕は思っていたんですが、そんなものはクソくらえ!

流行っているものは魅力があるんだから流行ってるんだ!

乗っかって何が悪い!!

自分のしょうもないプライドを捨ててハレ晴レユカイになった僕は満を持して鬼滅の刃を読むことにした。

 

 

さて、ではさっそく鬼滅の刃を1巻から読んでいこう!

と思ったけどちょっと待て。

 

僕はふいに2019年のM-1グランプリのかまいたちのネタを思い出した。

 

「俺な、トトロ観たことないねん。手品とかは今から頑張ったらある程度のことはできるけど、”トトロ観た事ない”はもう今からじゃどうにもならへんねん。」

 

これ、一見しょうもないことのように思うけどかなり説得力がある。

確かに、今からどう頑張っても”トトロを観たことない自分”には戻れないわけであって、それは実際かなり貴重なことだ。

 

ということは、僕の「鬼滅の刃読んだことない」も立派な強みなんじゃないか?

しかも、1巻から読むなら誰でもできる。いきなり20巻から読むことで自分にしか書けない世界に一つしかない感想が書けるんじゃないか??

 

 

ということで現在に至る。

前置きが長くなってしまったが、さっそく鬼滅の刃を初めて読みたいと思う。

っていうか早くこの文章を書き終えて読みたい。

 

 

読む始める前に

 

おっと、読み始める前にこれだけは書いておきたい。

事前情報について。

いくら鬼滅の刃を一度も読んだことがないといっても、テレビやインターネットを使っていればイヤでも情報は入ってくる。

 

読む前の時点での僕の最低限の知識と物語のあらすじ予想をここに書いておく。

読み終えた後でもしも予想が当たっていたら嬉しいし楽しいし大好きだ。

 

知っていること

主人公の名前は炭次郎で合ってるよね?炭二郎か?どっちにせよ次男にまちがいない。

妹がいるんだよね?厨子王みたいな感じの名前の。

で、なんか妹が鬼に襲われちゃって半妖みたいになってるのかな?

ロールパンナお姉ちゃんみたいな感じで。正義の心と悪の心が半在してるみたいな。

っていうかこの設定がエグイな、アンパンマン。子供向けなのに。

 

 

あらすじ&20巻の内容予想

ストーリー全体としてはたぶん鬼にされちゃった妹を元に戻すための旅だろう。

もうこれはね。ここまでは予想できるよ。そういう意味ではハガレンに似たところがあるよね。失った手足と弟の身体を取り戻す的な。

 

鬼滅の刃っていうタイトルなんだからやっぱり鬼を刀で倒していくんだろうね。

でも、この炭次郎君ってあんまり強そうではないよね?大丈夫なの?

で、その鬼退治の道中で色んな仲間と出会って、最初は敵だったやつが仲間になったりして、レベルが上がって、新しい術を覚えて、でも強い敵に出会ってまた仲間が離れ離れになっちゃって………

 

ってそれ、桃太郎伝説じゃねーか!!

 

 

20巻っていう巻数から考えると、最初のラスボスは倒しちゃってる可能性があるな。

で、さらに新たな敵が出てきて

「あいつは弱虫だからな」

みたいな。

あんなに強かった敵が弱虫扱い??ってなって読者に絶望感を与えるんだよ。

 

もしくは敵の組織と戦ってる真っ最中で、主人公が全く出てこないで脇役同士の戦いばっかりが描かれてる可能性もあるな。ワンピースの21巻みたいな。

 

それか修行編をひたすらやってる可能性もあるぞ。

炭次郎君の刀は実は伝説の鍛冶職人が作った刀で、しかもその刀には本来敵であるはずの鬼が封印されてるんだよ。で、その刀=鬼の力をうまく扱うために修行してるみたいな。

ん?

なんか犬夜叉とぬ~べ~が混ざったような話だな?

 

 

え??いい加減に早く読めって??

いや、僕だって早く読みたいよ!

でも読んでない今の状態をリアルに残しておきたいんだよ!

だって読み終えたらもうそこには「鬼滅の刃を読んだことない」僕はいないんだから!

 

さあ!では事前予想はここまでにしていよいよ初めての鬼滅の刃をちょっくら読んできます!

読み終えたら感想書きに戻ってきます!!

 

 

 

 

……1時間後……

 

 

 

 

読み終えました!!

 

いやー、1回読んだ後間髪入れずにもう一度読んでしまいました。

 

これ、めっちゃおもしろくない?

そりゃ人気でるわ!!

 

この巻って特に当たり巻なんじゃないの?

毎巻このクオリティだとしたらやばいよ?

 

 

まず、読み始めてしばらくは当然だけど何が何やら全然わからない。

 

「胴体を…強く押しつけてもらえるか?」

 

って何言ってんだよ、怖いよ。

 

んで白目の人と目が6個ある人が戦ってるんだけど、どっちも見た目が怖いからどっちが敵なのかわからない。

どっちも敵なのかな?

キングクリムゾンvsメタリカ的な感じなのかな?

 

と思ってたけどどうやら目が6個ある人が敵のようだ。

この人の技がすごく多彩で、いちいちカッコイイ。

 

で、敵味方問わず戦闘中の心理描写がすごく丁寧でわかりやすい。

会話以外は思ったことを声に出してないってのもいいよね。

バトル漫画でめっちゃ喋りながら戦ってるのってよくあるけど、あれはよく考えたら不自然だもんね。

「なっ…なに!?」とか別に言わなくてもいいもんね。心の中で思っとけよって。

 

そしてこの6目の人がまぁ強い。

HUNTER×HUNTERでモントゥトゥユピーと戦ってた時のような緊張感、圧倒感。

”代償なしにはこの戦いを終えることはできないんだろうな感”がすごい。

ページをめくったら誰かが次の瞬間にもやられてしまうんじゃないだろうかっていう、息を飲むような必死感。

 

そんな中で、全体の3分の1を超えた辺りで回想だけどこの巻で初めて登場する主人公・炭次郎君。

初めて読んだのに、安定感がすごい。

「あ、知ってる人が出てきてくれた」っていう安心感と、「この人が味方ならなんとかなるかもしれない」と思わせる圧倒的主人公感。

 

奇しくも「脇役同士の戦いで主人公は出てこない」っていう事前予想が的中する形になったけど、それでもたった数コマでここまで存在感を発揮するのはさすが主人公。

 

こいつ何回も再生するしマジでどうやって倒すんだよって思ってたら、刃に映った自分の姿を見てその醜さに愕然として、そんな人間としての脆さから一気に攻め込まれる6目の人。

 

なるほどなぁ。化け物に心を売って強さを手に入れても、最後は人間としての感情から弱さが露呈してしまうという…。

ここに至るまでの心理描写も秀逸で、さらにここから弟・縁壱への嫉妬や羨望の吐露。

 

弟を忌み嫌うところは烈火の炎の紅麗を、鬼に魂を売って自らが鬼になるというところは幽☆遊☆白書の戸愚呂を彷彿とさせて僕の目頭はもう決壊寸前。

 

6目の人、あんたは不器用な人だよ。

「何のため生まれてきたのかわからない」と、嘆きながらに散ってしまった6目の人。

アンパンマンのマーチに言わせれば「そんなのはイヤだ!」と一蹴されそうな心の叫び。

この人のために

「本当に…バカなんだから全く」

と、玄海のように優しい言葉をかけてあげる人が一人でもいればなぁと切なくなった。

 

で、この縁壱って人めっちゃ良い人で強キャラじゃん。

表紙の人はこの人だったのね。

敵だと思っててごめんなさい。

勝手に殺生丸みたいな名前だと思ってた。

めっちゃ殺生丸っぽくない?

この人ってかなり人気ある人なんじゃないか?

そんなに出番ないのに人気投票で1位とっちゃうタイプの人と見た。

そりゃ嫉妬されるわ。

 

おわりに

 

ついに鬼滅の刃を読んでしまった…。

僕の強みの一つ、「鬼滅の刃読んだことない」が失われてしまった…。

でも僕には新たな強みが加わった。

それは、「鬼滅の刃を20巻から読んだ人」だ。

そんな人いるわけないだろう。

 

そう、今ここに誰も達成し得ない一つの偉業を達成した男が誕生した。

男の名はぽぷら。

男はこれを機に鬼滅の刃にハマり、1巻から順に読んでいくだろう。

「鬼滅の刃読んだことない人」ではなくなってしまったが、「鬼滅の刃を20巻から読んだ人」としてこれからも生きていくだろう。

 

そしていつしか同じように別のヒット作漫画の流行に乗り遅れた時は、同じ企画をやるだろう。

 

木の葉と同じように、ぽぷらの蓮華も二度咲くのだから……。

 

 

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