2020年9月18日公開の映画「TENET」を観てきました!
この予告映像は昨年末からYoutubeにアップされているのですが、僕は映画が公開されてからYoutubeの広告でこの映画を知りました。
予告だけでかなり面白そうな映画ということが伝わってきたので急いで観に行きました。
Twitter上で
「かなり難解である」
「初見では意味がわからない」
といったツイートが多くあったので
「よし!絶対に1回で理解してやろう!!(^^)」
と意気込んで観にいったのですがやっぱりよくわかりませんでした…(;´・ω・)
ここからは理解できないながらも僕なりの感想を描いていきます。
あらすじ
ウクライナ、キエフのオペラハウスにおいてテロ事件が発生。特殊部隊に交じって活動していた工作員の男(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は任務中、敵対組織に捕らえられてしまう。
彼は拷問の隙に自決用の毒薬を飲むが、それは実は睡眠薬であり、目を覚ますとフェイ(マーティン・ドノヴァン)という男からテロ事件は自分たちの組織に加えるためのテストだったことを明かされる。呼び出された場所にて未来からもたらされたという『逆行する弾丸』の存在、それらを利用して世界を破滅させようとする武器商人アンドレイ・セイター(ケネス・ブラナー)の存在を知った男は協力者であるニール(ロバート・パティンソン)と共にセイターの妻であるキャット(エリザベス・デビッキ)と接触を図るなどし、セイターの陰謀の打破を目論む。
Wikipediaより引用
最初から意味がわからないシーンが続き、なんとかストーリーを理解しようと必死だったのですが最後まで僕の理解がストーリーに追いつくことはありませんでした…。
きたる第3次世界大戦を防ぐというのが主人公の名もなき男の使命なようです。
そして未来には過去に逆行できる装置が発明されており、それを利用して敵と戦うというストーリーです。
面白かったところ
こういう時間をテーマにした作品って、タネ明かしをするシーンが一番見せ場だと思うんです。
「あのシーンでは裏でこういうことが起こっていた」
とか
「あの時の行動はこういう理由だった」
とか。いわゆる伏線回収ですね。
そういう意味ではTENETも例に漏れず終盤に面白さが詰まっていました。
僕が特に面白いと思った伏線回収は3か所。
①キャットがセイターの浮気相手だと思っていた女性は自分自身だった
終盤でキャットが「セイターは殺してはいけない」という指示を受けていたにも関わらず、耐えられなくなって船上でセイターを殺してしまうシーン。(撃たれた時点ではセイターはまだ生きている)
その後キャットはセイターを海に突き落として自分も海に飛び込んで逃げるのですが、その光景を元の時間軸のキャットは目撃していました。
元の時間軸でのキャットは海に飛び込む浮気相手(自分自身)を見て「彼女のように自由になりたい」と語っていたのです。
キャットは自分自身に嫉妬し、羨望することでセイターへの恨みを更に激しく抱くことになったのです。
②フリーポートで名もなき男とニールに襲い掛かって来た覆面マスクは逆行してきた彼ら自身だった
フリーポートにて主人公が初めて時間を逆行する敵と対峙するシーン。
敵を追い詰めた名もなき男でしたが、ニールに「何か情報を知っているかもしれない」と殺すのを止められます。
この時は得体の知れない敵だと思われていた敵は、実は時間を逆行してきた名もなき男とニールだったのです。
名もなき男は危うく自分で自分を殺してしまうところでした。
僕はこ最初にこの覆面マスク達が出てきた時に怪しいなと思っていましたよ。
未来の主人公なんじゃないかとね……。ウソじゃないですよ。いや、本当に。
③ニールは未来の名もなき男に雇われた仲間だった
物語終盤、世界が無事に救われたと安堵した時にニールの口から語られた事実。
名もなき男にとっては「協力はしてくれるけど信用ならない男」という位置づけだったハズのニール。
名もなき男はニールのことを知りませんでしたがニールは始めから名もなき男のことを知っていたのです。
だから疑われても何を言われても最初から最後までニールは名もなき男の味方であり続けたんですね。
しかもニールは何度も名もなき男の命を救っています。
これ、ニール目線でのストーリーも作ってほしいですね。
よくわからなかったところ
上記のような伏線回収の場面は「おお!そうだったのか!」となり面白いのですが、それ以上に難解すぎてよくわからないシーンが多すぎて頭がぐちゃぐちゃになってしまいました。
時間逆行の仕組みがよくわからない
「時間を逆行する」という設定はとても魅力的でワクワクします。
タイムワープでもタイムリープでもなく”逆行”。
この言葉に惹かれて本映画を観に行ったという方も多いのでは??
僕もその一人なわけですが、正直逆行の仕組みがイマイチよくわかりませんでした。
逆再生のようなアクションや演出は画期的で良かったのですが、遡った時間の中で順行(普通の動き)をしている人もいれば逆行している人もいて、「時間を逆行する」というこの映画の一番の見どころが消化不良で終わってしまいなんだかモヤモヤします。
敵が何をしようとしているのかよくわからない
アルゴリズムって結局なんだ??
TENET(=主義)って言ってたけどつまりどういうことだってばよ??
さらにはラストのクライマックスのシーンでずっと銃撃戦が繰り広げていたのですが、一体誰と誰が何のために戦っているのかよくわかりませんでした*1
本編で一番の敵であるセイターは自身の病気を知り、世界を道連れにしようとしているということはわかったのですが、セイターを殺してはいけない理由もイマイチわかりませんでした。
ただセイターの敵としての魅力はすごかったです。めっちゃ憎たらしくて大物感出てました。
まとめ もう1回観たらもっと楽しめると思うけど疲れるのでしばらくは観ない
「面白かった?」と聞かれたら今の僕は「難しかった!」と答えます。
とにかく難しいんですよ!
映画のあのテンポで進むとどうしてもストーリーや設定・地名・人名を全て理解しきれないからです。
なのである程度ストーリーを理解した上でもう一度観ると、1回目ではわからなかったことや新たな発見があってより楽しめると思います。
ですが1回目を観終わったばかりの僕はすぐに2回目を観ようとは思いません。
とにかく疲れたからです。笑
2時間ずっと頭を使って気を張っていたので本当に疲れました。
焼肉はおいしいけど一度食べたらしばらく食べたくなくなる現象と同じですね。
焼肉が続くとしんどいので、次はちょっと休憩でお茶漬けみたいな映画を観ようと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございます。(^^)
※TENETを完璧に理解したい!という方向けに舞台裏を網羅したメイキングブック完全版があるので良かったらどうぞ!↓
メイキング・オブ・TENET テネット クリストファー・ノーランの制作現場
*1:+_+