♪新時代はこの未来だ〜
でお馴染みのワンピースの最新映画「ONE PIECE FILM RED」を観てきました!
IMAXがど迫力ですごい!という評判だったのでせっかくなのでIMAXで。
ワンピースは単行本で読んでいるので映画はあまり観たことがありません。
しかし今回の映画は連載25周年ということで明らかに気合いが入っている!
Adoの歌もいい感じ!
ということで観に行ってきました!
いやーすごかった!
特にウタのライブシーンとラストの戦闘シーンは流石のど迫力!
何ていうかワンピースって改めてすごい作品だなぁと思うと同時に人類ってすごいなぁと途方もないスケールに感無量でした。
表現の幅ってここまで広がってるんだなと。そしてまだまだ進化を続けるんだなと。
これはIMAXで観たからこその感想なのかもしれませんが(通常バージョンを観ていないので比較のしようがないですが)、とにかくすごい。
まだ観ていない方は是非映画館で。
ここから先は映画全体の感想というよりも細々とした所感を述べていきます。
良かったところ
なんといってもウタが良キャラ!
まず今回の準主役(いや、ほぼ主役)のウタちゃん。
原作者・尾田先生がキャラデザしただけあって可愛い!声も可愛い!
で、少年漫画に欠かせない「主人公の幼馴染の女の子」と言う設定も良い!
もう鉄板ですよね、幼馴染は。ワンピースと言う作品に唯一足りなかった要素と言っても過言ではないかもしれません。
そしてそのウタの歌を歌っているのが今をときめく歌姫・Ado!!
この組み合わせはもう最強ですよね。Adoが顔出しをしていないのがここで活きてきたかと。こう組み合わさるのかと。これが普通に顔出ししているアイドルだったらどうしてもそっちの印象が強くなるし、ウタの歌唱中も”中の人”の顔がチラついちゃったかもしれません。
Adoとワンピース、この奇跡の組み合わせは時代や環境が上手くマッチしたおかげで完成したのではないでしょうか。まさに新時代!!
原作では観られないキャラの絡み
原作では敵同士として対峙したビッグマムの息子・オーブンと共闘したり、元CP9のブルーノが頼もしい味方になったりと映画ならではのパラレルワールド的な絡みが観られたのも良かったです。
オーブンに関しては原作では海を熱々にして魚人たちを苦しめてた所くらいしか印象に残っていないのですが、本作ではやたらと優遇されていましたね。
正直、「なんでそのポジション、オーブン??笑」と思いましたが、原作で活躍していないキャラに光が当たるのは良いことです。
ブルーノはなんか終始可愛かったですね。
ルフィのギア2初披露相手としてボコボコにされてから早17年。
まさかブルーノがゆるかわキャラに生まれ変わろうとはあの時誰が想像できたでしょうか…。
海軍であるコビーとの協力も良かったですね。”友達”である一方、”海賊と海軍”として敵同士であるルフィとコビー。ここに上記のブルーノやビッグマム海賊団たちも加わって今まで敵同士だったキャラたちがみんな味方になったのはオールスター感があってワクワクしました。
そしてラストのシャンクスとの共闘。原作ではルフィは未だにシャンクスに再会できてないからこそ、この二人の邂逅は第1話以来ということで、この場面こそが尾田先生が今回最も描きたかったシーンなのではないでしょうか。
シャンクスって未だに「失せろ」と「覇気で威嚇」しか戦闘シーンがないですからね。シャンクスの貴重な戦闘シーンが観られて良かったです。
ちょっと気になったところ
「歌手」「フェス」というワードの俗物感
ウタのキャラクター自体はとても良いのですが、やはりワンピースの世界観で「音楽フェス」が行われて、そこに賞金首の海賊たちがノコノコ現れる(ライブ映像は全世界中継)というのが設定的にう〜んという気がしました。
ルフィが「歌手」という言葉を使うのもすごく違和感がありましたね〜。
「ワンピース×Ado」をやりたかったんだろうなという製作者側の商魂が見えちゃうというか、いや、私自身「ワンピース×Ado」が観たいから観に行ったわけなんですが、この辺だけもうちょっとなんとかならなかったのかな〜という気はします。たまたま寄った島で偶然ライブをやってたとか。(ライブという言葉もなんか違うか。)
ともあれウタの能力は漫画では再現するのが難しいし、映画ならではの能力なので、ウタの能力とキャラデザと設定と、それらを踏まえた上であのストーリーを作り上げるのは流石尾田先生というほかありません。
ウタワールドだの魔王だのはちょっとなんかアレだなと思いましたが(小声)
流石にキャラ多すぎ
100巻も続いている漫画なので当然といえば当然ですが、ワンピースは登場キャラが多いです。今回の映画もキャラがめちゃくちゃ多く、それこそオールスター・番外編という意味では知っているキャラがたくさん出てきてもちろん嬉しかったのですが、流石に多すぎる!!
原作あまり知らないAdo目当ての客も中にはいるだろうから、もうちょっとキャラを減らしてもいいのでは?と思いました。
カリファとか一瞬出てたような気がするんですが、「セリフあったっけ?」というくらい何もしてなかったような気がするし、天竜人や五老星もわざわざ出演させるほど人気キャラでもないんだし別にいらなかったんじゃないかなーと思います。
ただ、エンドロールで色んなキャラの現在?が見られたのは良かったです。ああいう登場のさせ方は大歓迎です。
ヤソップ、その言い方はないだろ
ルフィとシャンクスの共闘と同じくらい熱いシーンとして、ウソップとヤソップの共闘シーンがありました。
こちらもルフィ×シャンクスと同じく原作では再会した描写はないですが、本編でもいつかは描かれるであろうと期待されていたツーショットだけに胸が熱くなりました。
ヤソップといえばウソップの父親であり、まだ子どもだったウソップとウソップのお母さんを残してシャンクス率いる赤髪海賊団の船員になった男です。
その後お母さんが病気で亡くなってしまったこともあり、ウソップはヤソップのことを恨んでいてもおかしくはないのですが、そんな父親のことをウソップは”誇り”だと思っています。
そんな二人の久々の再会で、あろうことかヤソップはウソップのことを「バカ息子」呼ばわり。そりゃねーぜ、ヤソップさん。むしろ「バカ親父」と痛烈に批判されてもおかしくないだけのことをしてるのに、そんな親父のことを”誇り”に思ってくれている息子に対して「バカ息子」はそりゃねーぜ…。
とにかくワンピースが今熱い!映画に込められた真意
とまぁ私なりの感想を述べてきましたが、実際Ado目当てのお客さんもいっぱいいるだろうし、ワンピース大ファンの人でも「今回の映画はイマイチ」といういるかと思います。
人の評価なんてものは千差万別なので、良い評価もあれば悪い評価もある。それは人気作品の宿命だと思います。
個人的には今回の映画は、映画そのものというよりも「ワンピースをこれからまだまだ盛り上げていくぞ」という尾田先生含む製作陣の熱意がこもった作品だと思います。
重要人物と示唆されつつもこれまで登場回数は多くなかったシャンクス。そのシャンクスがこれから本編にも登場してくるであろうタイミングで、シャンクスに焦点を当てた「FILM RED」。ワノ国編が終わりひと段落ついたタイミングで連載25周年、最終章に向けてこれまでワンピースからちょっと離れていた層をもう一度呼び戻そう、そんな熱意がこの映画に込められていたんじゃないかなと思います。
実際私もその一人です。最近単行本を追いかける手が止まっていたのですが、現在のワンピースの盛り上がりっぷりに感化され、久々に単行本の続きを買いました。
そして勢いそのままに映画館に足を運びました。
ワンピースファンの人、Adoファンの人、最近ワンピースをあまり読んでいなかった人、誰でも楽しめる映画だと思います。
まだ観ていない人はぜひ劇場に足を運んでみてください!
上映期間は今年いっぱい・12月までの予定です。まだ間に合う!
↑これ見ただけで泣ける…