アニメ『おジャ魔女どれみ』の20周年記念として制作された映画『魔女見習いをさがして』。
鬼滅の刃目当てで多くの子ども連れが映画化館を訪れる中、おっさんが一人でこの映画を観てきた。
感想を一言で言うと、タイトルにある通り「本家おジャ魔女が猛烈に観たい!」
ああ、どれみたちにもう一度会いたい。
良かったところをつらつらと書いていくよ!
- あらすじ
- おジャ魔女の思い出
- オープニングでもう泣けた
- どこまでもリアルさを追求
- おジャ魔女好き男を肯定してくれる
- やっぱり最後にはみんなに希望を与えてくれる
- 大人になってからの友達っていいよなぁ
- 本家おジャ魔女を観なくちゃ
あらすじ
公式サイトより引用
と公式サイトにある通り、主人公はどれみたちではない。
僕も映画が発表された時は、てっきりどれみたちが主人公の続編映画だと思い込んでいた。
おジャ魔女の思い出
僕は子どもの頃、確かにおジャ魔女を観ていたのだが、ストーリーをほとんど覚えていない。
主要キャラの顔も名前もわかるしどんなストーリーかってのは覚えてるのだけど、一つ一つのストーリーを思い出せないのだ。
それでも大人になった今、「おジャ魔女の映画を観たい!」と思わせてくれるくらい、おジャ魔女という作品は子どもの心をくすぐっていたのだろう。
ちなみに僕はおんぷちゃんが好きだった。
オープニングでもう泣けた
オープニングでMAHO堂のメンバーが「おジャ魔女カーニバル!!」を歌っているんだけど、「魔女見習いをさがして Version」としてちょっとムーディーな感じになってるんだよね。
オリジナルバージョンはあんなに元気いっぱいな曲なのに、今回の映画では淑やかに歌われているおジャ魔女カーニバル。
ああ、どれみたちも、そして僕たちも大人になってしまったんだなぁ…と感じさせられる。
どこまでもリアルさを追求
あらすじにもあるように、現実社会で悩みを抱える主人公3人。
おジャ魔女の聖地で出会ったという偶然こそあるものの、作品の中では魔法は一切登場しないし、大どんでん返しも奇跡も起こらない。
レイカはやっと会えた大好きなお父さんに結局拒絶されるし、勇気を振り絞って告白したソラはフラれるし、マジカルステージで呪文を唱えて「どれみちゃんにお礼が言いたい」と願ってもどれみが現れるわけでもない。
ファンタジーな作品なのに、根底にあるリアルさ。
そこがたまらない。
おジャ魔女好き男を肯定してくれる
旅の途中で登場するおジャ魔女好きの大宮君というキャラクターが、おジャ魔女ファンの男性にとてもありがたい言葉を送ってくれた。
「おジャ魔女は男子にも人気がある」
「男子はおんぷちゃん推しが多い」
これらのセリフを聴いた時、「やっぱりそうなんだ!」ととても嬉しい気持ちになった。
僕以外にも一人で見に来ていた男性もこの言葉にきっと救われたことだろう。
確かにおジャ魔女って他の魔女っ子アニメよりとっつきやすかったんだよね。
子どもの時って、女の子向けアニメとか見てるとからかわれるけど「おジャ魔女はセーフ」みたいな風潮がなんとなくあった。
何でだろう?なんでおジャ魔女はセーフだったんだろう?
僕はこれからの人生をかけてその謎を解明しなければいけないのかもしれない。
やっぱり最後にはみんなに希望を与えてくれる
先ほども述べたように、奇跡は起こらないし魔法も使えない。
それでもやっぱりどれみたちの存在が主人公たちに希望を与えてくれる。
自分には当たり前の能力でも、他人から見たらその能力は魔法のように見えるかもしれない。
自分にない才能を持ってる人はみんな魔法使いなのだ。
子どものころは何だって夢を叶えられたはず。
いつからか自分にふたをして夢を見なくなってしまった大人たち。
でも本当は何歳になっても夢を見れる。
魔法なんてなくても夢は叶う。そんなことをどれみたちが教えてくれたのだ。
大人になってからの友達っていいよなぁ
今作の主人公3人は住むところも年齢もバラバラなわけだけど、おジャ魔女好きという共通点のみで仲良くなり、何回も旅行をする仲になる。
考えてみれば、大人になってから出会う人と一緒に旅行に行くほど仲良くなることって滅多にない。
この3人は出会って間もないのに一緒に旅行に行き、ケンカして仲直りして同棲するという、10年来の親友でしかありえないようなイベントをあっという間に経験しているのだ。
それもひとえにおジャ魔女という共通の趣味があるからに違いない。
人は何歳になっても友達になれるんだなぁって思えた。
本家おジャ魔女を観なくちゃ
今作に対してネットの中で最も多く見る意見は、「どれみたちが主人公の方がよかった」というものだ。
僕もそう思わなかったわけじゃないし、映画を観ながらもいつ彼女たちが登場するのかわくわくしていた。
実際どれみたちにはほとんど出番はなかった。
主人公ではないとはいっても、もう少し何らかの形で出演するものと思っていた。
しかし、だからこそ、出番が少なかったからこそ、僕は今猛烈にどれみたちに会いたい。
声を聴きたい。呪文が聴きたい。
そう思えるのも、この映画全体から「とにかくおジャ魔女が好き!」という熱意が伝わってきたからだ。
子ども人気を獲得したいならもっと魔法を使って派手な演出をすればいいし、どれみたちを主人公に据えればもっと来場者が増えたかもしれない。
しかし、この映画を作った人たちは、「あの頃のおジャ魔女」が心底好きで、その魅力を今一度伝えたかったんじゃないかと思う。
そしておジャ魔女を知らない人たちにも「あの頃のおジャ魔女」を観てほしくてこの映画を作ったんだと思う。
まんまとやられた。
あなた方のその思い、確かに僕に届きましたよ。
もう本当に今、おジャ魔女が観たい。
懐かしい気持ちを思い出させてくれてありがとう。
そして、ここまで読んでくれた皆さんに感謝の思いを込めてこの言葉を送りたい。
ハッピー・ラッキーみんなにと~どけ♪