ぽぷら日和

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31歳のハローワーク〜30代の仕事探し〜

階段の近くに立っている人

言わずと知れたベストセラー本「13歳のハローワーク」。

一度は目を通したことがあるという人は多いのでは?

 

本当に多種多様な仕事のことが事細かに書いてあって、就職・転職の際に参考になる。

しかしこの本はあくまでも「色んな業界の仕事を紹介する本」であって、著者が全ての仕事を経験したわけではない!

 

私はこれまで人よりちょっとだけ多くの仕事を体験してきた自負があるので、実体験を交えて私の職歴を紹介していきたいと思う。

 

マクドナルド

学生の頃人生で初めてバイトをしたのがマクドナルドだ。

当時人見知りで世間知らずだった私は、マクドナルドで採用される前に何箇所も面接で落とされていた。おどおどし過ぎておおよそ接客業に向いていなかったのであろう。

 

人生の厳しさを感じていた私がダメもとでマクドナルドに応募したところ、快く(?)私を採用してくれた。

当時の私は本当にシャイで「いらっしゃいませ」すらまともに発していなかった。今思うと本当何やってんだと思う。

 

しかしそんな私でも厨房では輝いていた。

マクドナルドのマニュアル化された手順、謎に覚えにくい用語の数々(ハツラースパチュラやテンパリングソースなど)、全てが私を魅了していた。

何よりハンバーガーを作るのが好きだったし、状況に応じて足りない具材を焼いたり揚げたり、いかにして効率的に素早くバーガーを提供するかを考えて行動するのが好きだった。

 

そしてマクドナルドには多くの学生が働いていた。

これはマクドナルドで働く大きな利点だと思う。

家と学校以外で自分の居場所があると言うのは新鮮だったし、バイト仲間で何度か遊びに行ったりもした。

初めてのアルバイトがマクドナルドで良かったと今でも思う。

 

 

コンビニ

コンビニでは学生時代に夜間のみのバイトをしていた。

期間が短かったのであまり思い出はないが、これも経験しておいて良かったと思うバイトの1つだ。

コンビニバイトは覚えることが多い。本当に多い。

当時ですらそうだったのだから、電子決済やポイント、各種支払いが増えた現在はもっと大変だろうと想像する。

 

この経験があるからこそ、今でもコンビニを利用する時はできるだけ店員さんが困らないようにしてあげたいし、スムーズなレジ対応を心がけている。

 

ただ当時の夜勤バイトは、体調不良などで急遽入れなくなった時は自分で代役を探し、代役を見つけられない時は本来もらえるハズだった給料がもらえないだけでなく、その分が給料からマイナスされるというルールがあった。

つまり一度の夜勤でもらえる給料が1万円だとすると、ドタキャンしてしまった場合は1万円をペナルティとして支払わなくてはならなかったのだ。

 

当時入りたての私は体調不良になった際、頼める人が1人しかおらず、その人が都合が悪かったため店長に連絡しペナルティとして1万円を支払うことになったのだ。

当時は「ドタキャンだし仕方ないよなぁ」と思っていたが、後になってそれは違法だということがわかった。

確かに今思うと体調不良で仕事を休んでお金を支払うってとんでもないシステムだなぁ。

今でも訴えたらあの時のペナルティ代返してもらえるのだろうか。

 

造園

1ヶ月ほどだが造園のバイトもやった。

造園といっても剪定というよりはひたすら雑草を刈りまくるバイトだった。(キレイに整えるのは職人さんがやっていた。)

夏場でめちゃくちゃ暑い時期だった。ゴリッゴリの体育系の人たちばかりだったので、ヒョロガリの私は何だか気まずかった。

たまに大型トラックでフロントに男が3人並んで座っているのを見かけたことはないだろうか?

私はあの真ん中の席によく座っていた。下っ端で体が細いヤツはあそこに座らされるのだ。

 

造園は刈るよりも掃除をする方が圧倒的に疲れるし時間がかかる。

機械を使って草や木を刈りまくるのは楽しいが、その後の片付けのことも考えなければならない。

送風機などを使って徹底的に掃除する。来た時よりもキレイにがモットーだ。

屋外での肉体労働は暑いし疲れるが、それだけに仕事が終わった時の清々しさは最高だ。早く終われば早く帰れるし。日給も結構良かった。

 

体育系の人たちになかなか馴染めなかったけど、最後の方は仲良くなっていた。そうなると大型トラックの真ん中の席も悪くないもんだ。

 

ダスキン

年末だけの短期バイト。

言わずと知れた大手清掃会社ダスキン。

年末はやはり大掃除を依頼する家が多く、大量にアルバイトを募集する。

 

普通の民家にも入ったが、病院の掃除が多かった。

普段入れないようなところに入って、掃き掃除拭き掃除ワックスがけまで徹底的にやる。

真冬だったので外で網戸を洗っている時に雪が降ってきた時は凍え死ぬかと思った。

 

知らない人の家に入ることって滅多にないから貴重な体験だった。特にダスキンにわざわざ掃除を頼むような家ってお金持ちの家が多いから、そういった上流家庭の家は入るだけでワクワクした。

 

 

焼肉屋

チェーン店ではないちょっとお高い感じの焼肉屋。

当時の私は焼肉屋に行く機会はあまりなかったから色々と勉強になった。

肉の部位とか肉を焼く順番とか。タンを最初に焼くという基本的なこともバイトをして初めて知った。

 

飲み放題もやっていたので宴会が入った時はかなり忙しかった。

しかしその分時給も高かったし、何よりまかないがめちゃくちゃ美味しかった。

基本的にはホールで働いていたが、人が足りない時に厨房も手伝うようになって、ほとんどのメニューは作れるようになった。これも良い経験だったなと思う。

 

工場

携帯電話の部品を作る工場でのバイト。いわゆるライン工。

初日終わってとにかく首が痛い。肩が痛い。

黙々と作業をするのって嫌いじゃないと思ってたけど、時計をチラチラ見ては「まだあと〇〇分か…」とがっかりするくらいにはしんどかった。

 

作業中は基本的に誰とも話ししないし、自分には向いてなかったなぁ。(当時は人見知りを克服していた。)

自分のペースで工夫して早く終わらせて、とかだったらもうちょっとやりがいあったのかな。流れが止まったらそのままその場で立ったまま待機して…ってのがうんざりししゃってたな。

 

警備員

警備といっても厳密にはいろんな種類があるのだけど、私がやってたのは交通警備。

街中で工事している場所で近くに立って交通整理している人。

 

メリットは工事が早く終わればその分同じ給料で早く帰れるところ。

デメリットは立ちっぱしんどい、冬は寒い、夏は暑い、ヒマ。

 

あとは現場集合だったり朝早かったり夜勤があったりする。

ほぼ全員喫煙者なのでタバコ吸わない私は気まずかった。というかタバコ吸わないと持て余す時間が多すぎる。集合してから工事が始まるまでの間とか。

 

あと特徴としては基本的に頭を下げる仕事。車を運転してる人にとっては「信号赤でもないのに止めてくる人」でしかないもんね。

いつも通ってる道が通行止めになってたりもするし。

「こんなとこ工事すんなよ!!」って怒鳴ってくる人いるけど、警備員に言っても仕方ないし、地域の皆様が過ごしやすいようにするために工事してるんだから怒らないでね。

 

放課後デイサービス

放課後学校に迎えに行って夕方まで子どもと宿題したり遊んだりおやつ食べたりする仕事。

子供が好きなので結構楽しかったけど、やっぱり楽しいだけじゃない。

子ども同士揉めたりするし、保護者から色々言われたりするし、上司はもっと利用者増やせって言ってくるし。

 

私が行ってたところは母体がなかなかブラックだったので毎日3時間くらい残業してたなぁ。

あの時の子どもたち今どうしてるかなぁって時々思う。

 

介護

知的障害のある方たちの介護の仕事。

入浴・排せつ介助に加えてご飯作ったりもしてた。

自分でご飯を食べられる人ばっかりで、体はみんな元気だったから肉体的負担はほとんどなかった。

夜勤の時はかなり仮眠もできたし日中の空き時間を有効に使うことができた。

 

ただ、精神的に不安定な利用者さんが暴れ出す時があって、それは本当に大変だった。薬も飲んでくれなくて、ひたすら暴れ疲れるのを待つしかない時もあった。

 

公務員

臨時職員として少しだけ都道府県庁で公務員として働いたことがある。

さすがお国の仕事なだけあって、何もかもきっちりしていた。

福利厚生、教育制度、勤怠管理などなど。

ハラスメント対策もしっかりとしていて、同僚も良い人ばかりでとても充実して働くことができた。

 

ただし、公務員という仕事には「配属ガチャ」という言葉がある。

私はたまたまとても良い人たちに囲まれた部署に配属されたが、聞くところによると残業が蔓延している部署もあるとか。

 

さらに、業務が多岐にわたるため、どれだけ自分の興味のある仕事に取り組むことができるのかでやりがいも変わってくる。

公務員は約3年ごとに異動を繰り返していくのが一般的だが、配属された先々でまるで何年もその部署を担当してきたかのように仕事をこなす管理職の方々は本当にすごいと思う。

 

まとめ 仕事はやってみないとわからない

細かいバイトやお手伝いを入れると他にもあるのだけど、主な仕事はこれくらい。

いろんな仕事をやってきて、どれも良い部分もあればイヤな部分もあった。

自分の天職はなにかって未だにわからないし、やってみたいけどチャレンジできてない仕事もまだある。

 

一つ確かなことは、どんな仕事もやってみないと自分に合うか合わないかはわからないということ。

興味のある仕事だけどブラック企業だったとか、逆に仕事は別に好きじゃないけど人間関係が良好とか。

 

一つの会社で一生働く終身雇用制度が崩壊しつつある昨今。けれどまだまだ日本には転職しにくい風潮がある。

そんな空気に私も押しつぶされそうになる時もあるけど、その度に「他人の人生を生きてはいけない」という言葉を思い出したい。

 

他人からどう思われようと、自分の人生は一度きり。特に仕事は人生の時間の大半を占める。どうせなら後悔のない仕事選びをしていきたいと思う。

 

最後に、この記事のタイトル「31歳のハローワーク」だが、「13歳のハローワーク」に被せたくて少しサバを読んだことを謝罪したい。

本当は私は現在32歳である。

だって、「32歳のハローワーク」より「31歳のハローワーク」の方が字面的にも良いじゃん…。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます(^ ^)

 

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