バスケットボール漫画の、いや、スポーツ漫画の金字塔「SLAM DUNK」。
そんなスラムダンクが令和のこの時代に満を持して映画化!
公開から2ヶ月以上経ってしまいましたが観に行ってきました。
もうすごい!
すごいよ!
改めて歴史に残る名作だってことを思い知らされました。
まさか令和のこの時代に日本中がスラムダンクで熱狂する日が来るとは…。
何がどうすごかったのか僕なりに感想を書いていきたいと思います。
以下ネタバレを含みますので未視聴の方はお気をつけください。
- 「THE FIRST SLAM DUNK」のすごいところその①まさかの宮城が主役
- 「THE FIRST SLAM DUNK」のすごいところその②山王戦がスポーツ観戦として面白すぎる
- 「THE FIRST SLAM DUNK」のすごいところその③最新技術で表現された映像美
- 「THE FIRST SLAM DUNK」のすごいところその④楽曲担当が10-FEET
- 「THE FIRST SLAM DUNK」の感想まとめ
「THE FIRST SLAM DUNK」のすごいところその①まさかの宮城が主役
本映画の一番の注目点はこれではないでしょうか。
神奈川ナンバーワンガードこと宮城リョータ。彼こそが本映画の主人公なのです。
映画のポスターで宮城が真ん中に写っていたり、予告ムービーでそれとなく示唆されたりしていましたので、未視聴の方でも「どうやら宮城が主人公らしい」ということは知っている方が多いと思います。
宮城は原作でも十分活躍していましたし、主要キャラ5人の内の一人としてキャラクターとして魅力もありますが、それでも「宮城リョータが主役のスラムダンク」というのは視聴前はにわかに信じがたかったです。
しかし!
映画が始まってみれば見事に主役にどハマり。「SLAM DUNKは原作から宮城リョータが主人公」と言われても違和感がないレベル。
沖縄で過ごした幼少期、憧れだった兄の死、頼れる兄ではなく自分が生き残ってしまったという負い目、劣等感、母への反抗…。
原作で彼の家族やサイドストーリーを掘り下げなかったからこそ、これらを違和感なくストーリーに放り込めたのだと思います。
神奈川に転校し、一度は離れかけたけどやはりやめられない大好きなバスケ、三井グループとの争い、そして兄が憧れた王者・山王高校との戦いを通した宮城リョータの成長。
どこをとっても魅力的でした。家族との関係性も良かったですし、「宮城」という沖縄によくある名前がついているのも後付け感がなくてバッチリハマってました。
原作の井上雄彦先生はもしかして30年前からこの設定を考えていたのでしょうか??
「THE FIRST SLAM DUNK」のすごいところその②山王戦がスポーツ観戦として面白すぎる
漫画SLAM DUNKでラスボスとして描かれ、作中最後にして最強の相手であり、SLAM DUNKを傑作たらしめたVS山王高校編。
これも事前に「どうやら山王戦をやるらしい」という情報が飛び交っていました。
視聴前は、「今さら山王戦をやられてもなぁ…。原作のその後とかやって欲しいなぁ。」などと思っていた私ですが、初めて動く映像で観る山王戦はもうヤバかったです。
原作を読んでいるので「結果的に湘北が勝つ」ということは知っているハズなのに、それでも息を飲む展開の連続。前半は王者・山王相手に互角の試合を展開するも、後半が始まるや1点も取れない間に一気に20点もの差をつけられる。
「こんなん勝てへんやん…」と思わず心の声が出てしまいました。
必殺技を使ったり、ご都合主義的な展開になったりするわけでもない。
それでも名場面の連続。
主人公宮城は言うまでもなく、三井の3ポイント、赤木と三井のノールックタッチ、花道の「俺は今なんだよ!!」、流川と花道のハイタッチetc…
挙げればキリがないですが、スポーツ漫画の最高峰であると同時に、現実のスポーツを含む”あらゆるスポーツの試合”の中でも「何度でも観たい!」と思わせてくれる最高の試合です。
「THE FIRST SLAM DUNK」のすごいところその③最新技術で表現された映像美
映像がとにかくキレイ!
脚本・監督を原作者井上雄彦先生が務めているだけあって、井上先生の最近の画風がそのまま表現されています。
「井上先生が今SLAM DUNKを描いたらこんな感じだろうな」とファンが思うタッチがそのまま描かれているので、従来のファンは違和感なく入り込めたと思います。
沖縄の風景や神奈川の海などの自然の風景もとてもキレイなのですが、特筆すべきは試合中の表現。
バッシュの音、ドリブルの音、声援。
本当のバスケの試合を観戦しているかのような臨場感。
これは漫画ではどうしても伝わり切らない部分なので、この臨場感を味わうだけでも本映画を観る価値は十二分にあるのではないでしょうか。
「THE FIRST SLAM DUNK」のすごいところその④楽曲担当が10-FEET
映画全編を通して主に楽曲を担当したのが10-FEET。
所々で流れる挿入歌も良いですし、特にエンディングの「第ゼロ感」はめちゃめちゃかっこよくないですか!?
もう、渋すぎるっ!!
昨今アニメの主題歌といったら髭男とか米津玄師とかAdoとかのイメージがあるじゃないですか。
もちろん私は彼らも好きなんですが、SLAM DUNKの主題歌に今流行りのアーティストを起用されると「うーん」と思ってしまう。
そこでまさかの10-FEET!
「製作陣わかってるーー!!!!」
と言うしかないですよ。
かく言う私も、声優が変わってることとか事前情報とか色々聞いて、「まぁ観たいっちゃ観たいけど…」的な立ち位置だったのですが、主題歌が10-FEETと聞いて映画館に行くことを決めました。
「THE FIRST SLAM DUNK」の感想まとめ
様々な角度から「THE FIRST SLAM DUNK」の良さを書き連ねましたが、百聞は一見に如かず!とにかく観てほしい!
特に、原作ファンなのに変な意地張って観ないのは本当にもったいない。
「花道の声がジャイアンだから〜」という声もよく耳にしますが、正直全然関係ない!
全く気にならなかったです。
そもそも花道がそこまで喋らないんで。
あと今後の展望について、どうしても気になる今回のタイトル「”THE FIRST” SLAM DUNK」。
FIRSTってことは今後SECOND以降も期待してもいいの…?って思っちゃいますよね。
でも他のキャラを掘り下げるとして、山王戦をもう1回やるわけにはいかないだろうし…。
思い切ってスピンオフ的に水戸洋平を掘り下げるってのもアリかもしれませんね。
あれだけ魅力があって掘り下げがいがあるキャラも珍しいのでは。
でもそれがないからこそ洋平は魅力があるのかも。
うーむ。
何はともあれ、「THE FIRST SLAM DUNK」の大ヒットを受けて、今後もSLAM DUNKの新作が製作される可能性は大なのではないでしょうか。
「THE FIRST SLAM DUNK」は2023年4月頃まで映画館で公開予定のようです。
まだ観ておられない方はぜひ映画館で臨場感たっぷりに味わってみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございます(^ ^)