僕らが小学生の頃、土曜日は隔週で授業があった。
そして土曜日は給食がなく3時間だけで終わった。
そのまた昔は毎週土曜日授業があったらしいが、それが隔週となり、半日となり、現在はなくなってしまった。
「週6で学校に行くなんてかったりー」と今の小学生は思うかもしれないが、僕はこの半ドンが好きだった。
2週間に1回しかないから特別感があったし、どこか常にふわふわしている感覚があった。
さらに、給食がないため家に帰ってお昼を食べるのだが、土曜日はなぜか麺類のことが多かった。
ラーメン・中華そば・スパゲティ・焼きそば。あとお好み焼きの日も多かった。
親ときょうだいと揃って一緒に食べる土曜日の昼ごはんがとても好きだった。
夕食だっていつも揃って食べていたのだけれど、やっぱり土曜日の昼食はなんだかちょっと特別だった。
そして13時ごろから友達の家に遊びに行っていた。
いつもは放課後となると早くても15時くらいからしか遊べないところが、土曜日はなんとお昼からまるまる遊べちゃうのだ。
んなこと言ったら日曜日だってまるまる遊べるじゃないかと思うかもしれないけど、日曜日はわざわざ家に電話してアポ取らなきゃいけないし、だらだらしている可能性が高い。
その点土曜日は朝から学校へ行ってテンションが上がりきってるし、その場で友達とアポが取れちゃうのだ。
いつもの平日と違って友達の家にはお父さんが居てたり、どこか殺伐としていた平日と違って土曜日はゆったりとした空気感がそこかしこに溢れていた。
時間がいつもよりゆっくりと、穏やかに流れていた。
友達と遊べない日はダラダラと昼寝するのも良し、吉本新喜劇を見るのも良し。
ああ、あの空気大好きだったなあ。