令和8年の元日1月1日。天気は晴れ。寒すぎることもなく穏やかに年は明けた。
初詣に行き、おせち料理やお餅を食べ、一休みして午後から体を動かすべく、帰省していた弟と公園に遊びに行ってみた。
さすがはお正月。公園では既にたくさんの子供たちが遊んでいた。
都会と違い、野球にサッカー、なんでもあり。田舎の利点の一つである。
そんな子供たちに気を使いつつ、私たちはフリスビーに興じた。
激しく体を動かすわけではないので負担が少なく、周囲を走り回る子供たちへの危険も少ない。お正月穏やかな日にぴったりの遊びではないだろうか。
しばらくフリスビーで遊んでいると、ふとサッカーで遊んでいる小学生低学年くらいの子供たちの声が聞こえてきた。
「…おもい〜……して〜る〜♪」
ん?
なんだ??
どこかで聞いたことのある節回しだが、よく聞こえない。
「…片思い〜恋して〜る〜♪」
ン桃色片想いだ!!!!
なんで令和キッズがあややの桃色片想い歌ってんだよ!
と心の中でツッコむかツッコまないかの内に、この現象が理解できた。
これはあれだ。昨年末のM-1グランプリ決勝戦でのヨネダ2000のネタだ。
M-1のおかげで、ヨネダのおかげで、令和キッズにもあややの歌がこうして伝わっているんだなぁとしみじみ思っていたのだが、これはただ単に「M-1で芸人が歌っていた歌が気に入ったからなんとなく歌ってみた」だけではないことにも気づいた。
よくよく彼らのやりとりを観察していると、鬼にあたる一人が”あやや”役となり、「あややにサッカーボールを取られたらあやや役が交代」というルールを開発していたのだ。
なんとこの令和キッズたちは、ヨネダのネタの構造をきちんと理解し、彼らの遊びに還元していたのだ!
私を含む多くのM-1視聴者には「ヨネダ2000があややの曲をネタで使った」という記憶しか残っていなかったのではあるまいか。
しかしこの令和キッズたちは「あややにバスケットボールを取られたらドリブルがリセットされて賞金がなくなる」というヨネダのネタの本質をしっかりと記憶していたのだ!
恐るべし令和キッズ…!
さらに耳を澄ますと「ア行くよ!1.2.3!」とゲーム開始時の掛け声も完璧だし、失敗したら(ボールを取られたら)「頑張り直すように!」とか言ってて再現性がハンパない。
生放送で一回観ただけだったら絶対出せないクオリティ。これは録画して何回も観てるな、間違いなく。
さらにさらに、ついには原作にない要素まで追加していて、「胸がルン♪」とか言ってるんだよ。
どういう時に「胸がルン♪」が発動するかはわからなかったけど、なにやら煽りに使われている様子だった。
あのネタを観てここまで自分達のものにできるのすごすぎるよ…
なんてたくましく、末恐ろしい子供たちなんだ…
フリスビーで遊んでいたほんの20分ほどの間だったけれど、彼らのおかげで濃密な時間を過ごすことができた。
この短い時間で
・子供たちの独創性、なんでも遊びに変換する柔軟性
・あややこと松浦亜弥の偉大さ
・あややをプロデュースしたつんく♂の凄さ
・ヨネダ2000の面白さ
・M-1の影響力の大きさ
を感じることができた。
そして何より、これでもかというくらい「平和」を享受できた。
仕事のことも何も考えず、アホみたいなネタ(褒め言葉)のマネをしている子供達を見て微笑んでいる時間。
こういうのんびりとした光景がずっと続いていくことを平和っていうんだろうなぁ
なんてことを思ったお正月。
こんな平和がずっと続きますように。
そしてこれを読んでくれたあなたに幸せが訪れますように。
ついでに桃色のファンタジーも届きますように。