冬の風物詩、M-1グランプリ。
今年も熱い激闘を終え、チャンピオンが誕生しました。
M-1グランプリ2024、優勝は
令和ロマン!!
おめでとうございます!!
まさかまさかの、20回記念大会にして史上初の連覇です!!
いやー、すごいものを観てしまいました…。
前年チャンピオンとして、またヤーレンズとのヤレロマ対決で注目度は抜群でしたが、本気で連覇を狙い、しかも2年連続トップバッターからの優勝!!
凄すぎる!!見事にM-1の歴史を塗り替えました!!
最終順位は
1位 令和ロマン
2位 バッテリィズ
3位 真空ジェシカ
4位 エバース
5位 ヤーレンズ
6位 トム・ブラウン
7位 マユリカ
7位 ダイタク(同点)
9位 ジョックロック
10位 ママタルト
となりました。
私の優勝予想のエバースは残念ながら4位となってしまいましたが、他の年なら十分3位に入れていたと思いますし、ウケの量は最終決戦組にひけを取らなかったと思います。
今年も三連単予想は外してしまいました…。
しかし、今年も最高に面白かったM-1グランプリを振り返っていきます!
- 事前予想順位
- 1番 令和ロマン
- 2番 ヤーレンズ
- 3番 真空ジェシカ
- 4番 敗者復活・マユリカ
- 5番 ダイタク
- 6番 ジョックロック
- 7番 バッテリィズ
- 8番 ママタルト
- 9番 エバース
- 10番 トム・ブラウン
- 最終決戦
- M-1グランプリ2024総評
事前予想順位
まずは過去記事に書いた私の事前順位予想です。
10位 ママタルト
9位 トム・ブラウン
8位 ダイタク
7位 ジョックロック
6位 真空ジェシカ
5位 敗者復活
4位 バッテリィズ
3位 令和ロマン
2位 ヤーレンズ
1位 エバース
三連単は外していますが、我ながらなかなか良い線いっていたと思います。
初出場5組の中でママタルト・ダイタク・ジョックロックは下位で、エバース・バッテリィズの上位進出というのは予想が当たっていました。
あと敗者復活がマユリカというのも予想通り。
大きく誤算があるとすればヤーレンズの伸び悩み、真空ジェシカの最終決戦進出でしょうか。(真空ジェシカは好きなので嬉しい誤算ですが)あとはやはり令和ロマンの連覇というのは頭にあったとしても「さすがにないだろう」と選択肢から外していました。
それだけに本当に令和ロマンはすごい!そしてバッテリィズの予想以上の活躍もすごかった!
では出番順に振り返っていきましょう。
1番 令和ロマン
トップバッターはまさかまさかの2年連続令和ロマン。
笑神籤を引いた阿部一二三選手が、自身のオリンピック連覇になぞって令和ロマンも応援していると話していた矢先だったので、鳥肌が立ちました。
大会としてもまだ誰も漫才をしていないのにいきなりMAXに近いくらい会場が盛り上がっていたのではないでしょうか。
そして「終わらせよう」のヒール感満載のくるまの笑顔に始まり、最強の苗字「渡邊」という子供から大人まで誰もがわかりやすいネタ。
去年の2本のネタよりも面白かったですし、こんなにわかりやすいネタをするとは正直意外でした。去年はわかる人にしかわからないようなネタが多かったので。
トップからいきなりの高得点850点。
「連覇は無理だろう」と思って見ていたのですが、面白すぎて「これ倒せるコンビいるか…?」と大会自体も尻すぼみになっていくのではないかと危惧するほどでした。
とにかく面白かった。本当に面白かった。
2番 ヤーレンズ
2番目は去年準優勝のヤーレンズ。
今年の目玉の一つが令和ロマンVSヤーレンズのリベンジマッチだったので、1,2組目でこの二組が出るのは「一体、どうなってるんだぁ〜??」状態でした。
おにぎり屋さんの名前が石川啄木にかけて一握の飯、からの石川さゆり繋がりで握り海峡飯景色、と少し知識が必要なネタが多かったのかなという印象。
最初の「気をつけてルンパッパ」はツッコミも完全スルーでしたね。ヤーレンズがポケモン縛りのお笑い対決「ポケ−1グランプリ」に出ているとは言え、流石にM-1決勝の舞台でルンパッパは攻めすぎましたかね…。
「ちぇ」と「ゲバラ」を言い間違えるくだりとかオダギリジョーのくだりなど面白いところはいっぱいあったのですが、石川遼とか鈴木宗男とか細かいボケが渋滞していたかなぁ。
アンタ柴田の「緩急がなかった」というコメントが的を射ていると思います。
3番 真空ジェシカ
3番目は真空ジェシカ。
優勝候補が続々と出てきます。いや、本当にどうなってるの?
商店街ロケのネタ。
これは真空ジェシカの何年か前からあるフォーマットをさらにブラッシュアップしたネタですね。
木野まことという名前で「セーラージュピターと同じ!」というボケツッコミでやられました。この辺の「記憶のどこかにあるけど誰かが開けてくれないとずっと閉まってる場所」を探してくるのが本当にうまい。「木野まこと」という名前だけだったら気づかずにスルーしてたけど、セーラージュピターと言われたら「そういえばそんな名前だったな」と一気に記憶が蓋が開かれる。この感覚が快感でクセになるんだろうな、真空ジェシカ。ジャンプの掲載順、ドラクエの音、偏った政党のポスター、個人経営のチェーン店、武田よく寝たさんのもらい画像、ゆうじという人、今年の知事選、仮想中華などなど挙げればキリがないほど本当に笑わせてもらいました。
真空ジェシカは毎年上位に予想してるのにずっと5位とか6位だから今年は6位予想にしたら3位に入ってくれました。もう!なんなの!
でも初めて最終決戦に行けて嬉しかったです。
この時点で早くも私の三連単予想は外れてしまいました…。
4番 敗者復活・マユリカ
4番目は敗者復活から勝ち上がったマユリカ。
なんとこの時点で去年の決勝組が全員出番を終えることになります。
しかも去年の1位・2位・4位・5位と明かな実力者たちが出払ってしまい、「このあとどうなるんだ?」とう空気が少しあったように思います。
相変わらずのマユリカワールドで、「うんこサンドイッチ」「きもいモーニングセット」などのキラーフレーズを生み出しました。
高校の校歌が上海ハニーの歌詞と同じはめちゃくちゃ笑いました。
「いいね快晴じゃん♪」この辺りの目の付け所が最高です。なんで今、このタイミングでオレンジレンジ??笑
残念ながらこの時点で4位となり敗退が決定してしまいました。
「大急ぎで負けに来たんですか??」で爆笑。
去年もそうですが、こういうところで笑い取れるのがマユリカのすごいところですよね。平場が圧倒的に強い。
今回は順番に泣かされた形でしょうか。あの3組が先に出てしまったら仕方ないですね…。
5番 ダイタク
5番目は初出場・ダイタクです。
「双子無双」っていう出番前のキャッチコピーが良いなと思いました。「双」の感じで挟んでるのがかっこいいです。
ヒーローインタビューのネタ。双子あるあるで笑いをとってくのですが、うーん。顔認証クリアしたとか免許更新代わりにできたとか、双子あるあるを列挙しているだけに感じてしまいました。
個人的な意見ですが、双子を珍しいと感じているか近い存在に双子がいるかで評価も少し変わってくると思うんです。
私は身近に双子がいるので、双子あるあるは正直お腹いっぱいだし、双子なのはもはや当たり前でそれ以外の面でどれだけ笑いを生み出すのかってところに注目してしまうんですよね。
ですが予想記事にも書きましたが、双子こそがダイタクのアイデンティティであり「伝家の宝刀」なので、その辺の匙加減が難しいすね。
海原とも子の「地味っぽい・きれいすぎる」という表現が言い得て妙だなと思いました。
6番 ジョックロック
6番目は初出場ジョックロック。
医療ドラマのコント漫才。
MRIの音のくだりで「ピンとこない人は健康」というセリフがありましたが、今年初めてMRIを受けた私には刺さりすぎました。
「サカナクションのイントロ」「紫って500種類あんねん」などいろんなところからネタを引っ張ってきており、独特なツッコミも私は好きです。
講評の時に「ツッコミだけでなくユージローのボケでも笑いが起こればもっといい」と言われたユージローが「俺がもっと面白くなる!」と言っていましたが、ネタの構成がそうなっているだけで、ユージローが悪い訳ではないと思います。
ユージローの顔、誰かに似てるなと思っていたのですが、カズレーザーに少し似てませんか?あとガレッジセールの川ちゃんにも少し似てる。ってことはカズレーザーと川ちゃんも似てる??
7番 バッテリィズ
7番目は初出場のバッテリィズです。
コンビ紹介VTRにて、本当の野球バッテリーを組んでたことを知りました。良いなぁ、そういう関係。
エースは本当に愛嬌があって可愛いです。
「俺毎日楽しいぞ」この言葉だけで人柄が伝わってくる。
ライト兄弟に「守備下手そうな兄弟」「レフト行けよ」「電気作れや」
ガリレオガリレイに「細そうすぎるやろ」は大笑いしました。
「生きるのに意味なんかいらんねん、もうええわ」の締めはかっこよかったです。
令和ロマン以降尻すぼみの得点になっていましたが、ここでついに令和ロマンの得点を超えてきました!
4位予想していたので、活躍は期待していましたが令和ロマンを超えてくるのは正直予想外でした!
審査員からも大絶賛。順番も良かったと思います。
若林「小難しいのは多い中、日本を明るくするバカが出てきた」は最大級の賛辞だとおもます。
この時点でヤーレンズの敗退が決定してしまいました。優勝予想の声も多かっただけに残念。
8番 ママタルト
8番目は初出場ママタルトです。
190キロの大鶴肥満の競り上がりシーンは競り上がり史上最もウケていました。
しかし、ここがピークと言っても良いくらいに明かに笑いの量が少なかったです。
山内が「バッテリィズの空気がまだ残ってる」と言ってように、順番にも泣かされました。檜原のツッコミが結構ダメ出しされていましたが、審査後のやり取りで早速改善しててえらい!今後に期待ですね。
9番 エバース
9番目は初出場・エバースです。
私の優勝予想コンビ。
「初恋の女の子と15年後に会う約束をした」という設定から「流石に末締めだろ」から一気に流れをつかみ、オチまでキレイに繋がっていきました。
ネタの構成が一級品だなと思います。「確かに」と思わせてくれるんですよね。矛盾もないし。気になるところはちゃんと拾ってくれて、痒いところに手が届く。
かなり受けていたし、心配していた町田の緊張もあまり見受けられず、高得点でしたが3位の真空ジェシカにわずなに1点届かず。
もし、もしも最終決戦まで行けてたら優勝もありえた、そんな可能性を見せてくれました。来年優勝いけるぞ!!
10番 トム・ブラウン
トリはトム・ブラウンです。
「ホストクラブに通う女の子の肝臓を守りたいんですよー」から始まる独特のトム・ブラウンワールド。去年の敗者復活戦と同じようなネタで、大吉先生にも言われていましたが同じフォーマットなら去年の方が面白かったですね。
私的にはラストイヤー、トリの出番で「合体!!」をやってほしかったなーという気持ちもあります。
でもでも、去年の方が…とか言いつつもゲラゲラ笑ってみてました。審査員も、笑ってはいたけど点数となると…と評価が難しそうでしたね。6位という結果でしたが、トム・ブラウンはこれでいいと思ってます。
最終決戦
最終決戦は順位の低い方から順当に
真空ジェシカ
令和ロマン
バッテリィズ
の順番となりました。
真空ジェシカ
「ピアノがデカすぎるアンジェラアキ」というトンデモ設定。
「神様みたいになってた」「それは信じる神によるけど」こういうくだり好き。
川北のアンジェラが怖すぎるし、途中からまた漫才か漫才じゃないか問題が再燃しそうだったけど、隣の長渕剛のライブ音が漏れ聞こえてきたところは最高でした。
ダレノガレのタメ口問題を掘り起こしてくるのもさすがというかなんというか。
1本目みたいなネタの方が票入りそうなのになーとは思いました。
令和ロマン
タイムスリップネタ。
「よし、タイムスリップしたぞ。」ケムリのコント設定に入る時のこの棒読みの感じ大好き。
「やらない後悔よりやって大成功」「俺が出てくる童歌」「石僧」など本当に笑わないところがないくらい面白い。くるまは表情とか演技も抜群に上手いなと思います。
爆笑につぐ爆笑。
あれ?これ連覇あるのか??そう思わせるには十分すぎるネタでした。
バッテリィズ
個人的に応援していたバッテリィズ。一本目トップ通過だし、ミスらなければいけるぞ!思ってました。
世界遺産のネタ。サグラダファミリアには「なんで工事現場見に行かなあかんねん」タージマハルや大仙古墳には「なんで知らんやつの墓参りいかなあかんねん」とエース。
こうして文字に起こしてみるとあんまり面白いことは言ってないのですが、1本目でおバカキャラが浸透したことによって何を言ってもある程度ウケる状態になっていました。
面白かったですが、1本目の方が面白かったのと、笑いの量で令和ロマンの方が優っているかな?と思いました。
M-1グランプリ2024総評
審査員9名による最終投票の結果は
令和ロマン5票
バッテリィズ3票
真空ジェシカ1票
ということでなんとなんと、令和ロマンが史上初の連覇で優勝!!!!
バッテリィズも本当に惜しかった!あと1票令和ロマン票がバッテリィズに入っていれば、予選結果で順位が上のバッテリィズの優勝でした。
真空ジェシカ川北が終始「令和ロマンは去年優勝してるから票を入れにくい」と言っていましたが、これが逆に審査員に火をつけたかもしれませんね。いや、純粋に一番面白いコンビに投票したのだとは思いますが、川北の発言がなかったらもしかしたら結果は変わっていた??なんてことは考えるだけ無駄ですね。
初めての方が多かった審査員については、点数のことは詳しく見ていませんがみんなコメントはわかりやすくて良かったです。点数は会場の笑いの量におおよそ比例していたのではないでしょうか。
初審査員の面々も、言語化がうまくてさすが選ばれただけあるなぁと思いました。
そしてやはり忘れてはならない松ちゃんの存在。元大会運営委員長・島田紳助からもメッセージがあり決戦前にM-1ファンを沸かせてくれましたが、この二人が二人ともいないのは昔からのM-1ファンとしてはやはり寂しいです。
途中少しだけヤーレンズが名前を出していましたが、来年はやっぱり松ちゃんを見たいです。
令和ロマンの史上初の連覇で幕を閉じたM-1グランプリ2024。
トップで令和ロマンのネタが終わった後は、「こんなの誰も勝てねぇよ」と大会の盛り上がり自体を危惧しましたが、他にも面白いコンビが出てきて最終的に誰が優勝するかわからないハラハラドキドキの大盛り上がりとなりました。
来年は果たして令和ロマンは出場するのでしょうか?
それとも新たなチャンピオンが誕生するのでしょうか?
今から早くも来年の大会が楽しみで仕方ありません!
M-1グランプリよ永遠なれ!!
最後まで読んでいただきありがとうございました(^ ^)
去年のM-1感想記事はこちら↓