ぽぷら日和

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【感想】M-1グランプリ2023決勝順位結果【お笑い界のロマン主義】

17年ぶりの聖夜決戦となったM-1グランプリ2023。

 

優勝は

令和ロマン!!

おめでとうございます!!

 

さや香と並んでガチガチの優勝候補ではあったのですが、初出場でしかもトップバッターからの優勝は本当にお見事!!

2001年中川家以来の大快挙です!!

 

最終順位は

1位令和ロマン

2位ヤーレンズ

3位さや香

4位マユリカ

5位真空ジェシカ

6位カベポスター

7位モグライダー

8位ダンビラムーチョ

9位シシガシラ

10位くらげ

 

となりました。

 

私の事前予想記事でも令和ロマンを優勝候補に挙げていたので、予想的中し嬉しい限りです。

3連単は外してしまいましたが、全体の予想は我ながら良い線ついてたのではないでしょうか。

 

それではM-1グランプリ2023を出番順に振り返っていきましょう。

 

事前予想順位

まずは過去記事に書いた私の事前順位予想です。

10位 くらげ

9位   ダンビラムーチョ

8位   カベポスター

7位   敗者復活組

6位   モグライダー

5位   ヤーレンズ

4位   さや香

3位   マユリカ

2位   真空ジェシカ

1位   令和ロマン

 

www.popurabuyori.me

 

順位は1位と10位しか的中していませんが、上位5組と下位5組の予想が順不同で当たったのは嬉しかったです。

個人的にはここのボーダーラインが結構デカいかなと思っていたので。

点数も5位から6位で大きく開いていますし。

 

ここ数年で一番順位予想に大きな差異がなくて楽しかったです。

 

1番 令和ロマン 648点 3位通過 優勝

トップバッターは令和ロマン。

優勝予想していたので、もっと後に出てほしいなと思いました。

トップから優勝は難しいですからね。

 

ですが本人たちはものともせず堂々と大役を務め上げました。

登場前のせり上がりの時にも舞台裏に向かって「お前もこっちこいよ」的なジェスチャーを入れてたのはすごいなと思いましたね。

初出場とは思えない舞台度胸があるなと。

 

漫画あるあるから入って日体大・すしざんまい・新しい学校のリーダーズetc…

これでもかと動き回っていました。

裏門のくだりも、かゆいところに手が届くというかとにかくお見事。

ところどころボケが渋滞していたところもあったかなーと思いましたが、トップとは思えない高得点でした。

 

一つだけ、「お前みたいなやつがいるから日本とアメリカとの差が広がる」的なセリフだけは不要だったかなと。

お笑い中にこういったネガティブな話はナシでお願いしたいです。

 

中川家・礼二が「くるま君は場を自分の空気にする能力がある」的なことを言っていましたが、これには大いに共感です。

 

2番 敗者復活 シシガシラ 627点 9位

2番目は敗者復活戦を勝ち抜いたシシガシラ。

えみくじ導入前の、敗者復活組が最後に登場して有利なシステムが好きじゃなかったので、敗者復活が早めに出てきて「岡本ナイス!」と思ってました。

 

シシガシラには悪いですが、私には全然ハマりませんでした…。

敗者復活戦からずっと観てたのですが、ななまがり・フースーヤの方がずっと面白かったです。

敗者復活のブロック勝者の中でもヘンダーソンやナイチンゲールダンスの方が私は好きでした。

 

でも敗者復活の会場ではウケてましたからねー。

決勝であのネタをやったらどうなってたかは気になるところではありますが。

 

個人的にはハゲネタはもうお腹いっぱいですね。

「この国終わりだわー」というセリフも、すごく悲観的な言葉に聞こえてしまってダメでした。

 

容姿をいじるのは…とかコンプラが…とか細かいことを言いたいわけではないんですが、ハゲネタだけでは決勝は難しいですね。(トレンディエンジェルという前例がありますが)

ナイツ塙の「社長と社員の忘年会みたい」という発言が全てだったかなと思います。 

 

3番 さや香 659点 1位通過 最終3位

3番目は優勝候補の一角・さや香です。

ホームステイ飛ぶ」という設定から面白い。そもそも「飛ぶ」というのはバックレるとかそういう意味ですが、そこからコンビニの例えを出したりライト兄弟の話を出したりしてくる展開はお見事でした。

 

「ホームステイといえば学生」というイメージを逆手にとって、エンゾが実は53歳という裏切りも良かったし、ブラジルにいるエンゾに話しかけるところも最高でした。

 

エンゾはその後最終3組が決定するまで擦られ続けるキラーワードでしたね。

 

4番 カベポスター 635点 6位

4番目は去年のトップバッター・カベポスターです。

 

安定して面白かったのですが、爆発力に欠けたのかなという印象です。

つかみの「確かにお前のいう通り〜」がやや不発だったのが残念でした。

 

審査員が口を揃えて「M-1には向いていないネタ」「もっと長尺で観たいネタ」と言っていましたが、確かにそうだなと。ストーリーがしっかりと作り込まれているだけに、最初の設定の説明にも時間がかかるし、一つ一つのボケを大事にしすぎている感じでしたね。

そこが分かりやすくて良いんですけどね〜。難しい!

 

5番 マユリカ 645  4位

5番目は3位予想したマユリカです。

惜しくも4位で最終決戦には進めませんでしたが、爪痕は残しまくったのではないでしょうか。

中谷の通りやすい高音と阪本の演技力。

ネタもめちゃくちゃ面白かったのですが、ネタ後の審査員とのやり取りの方が印象に残ってしましましたね。(良い意味で)

 

キモダチって何なんですか?」と司会の今田に詰め寄る阪本。

ネタ前の煽りVTRにあの場でツッコミを入れたのは初めてでは?

 

確かにVTRでちょっと気になったけど、ネタ後にあんなに何回も言われるともうキモダチって言葉が面白すぎて。

そんな言葉ないもんね。「ずっとキモダチ」ってどんなキャッチコピーだよ!って話ですよね。

ケツメイシにも謝ってほしいレベル。

 

「キモダチ良いじゃん!」と言う山田邦子に「一回言われてみて下さい」と返せるのはすごいなぁ。

中谷へのヨゴレいじりも面白かったです。

 

6番 ヤーレンズ 656点 2位通過 最終2位

6番目はヤーレンズ。

「ボケの手数が多い」という点で令和ロマンや真空ジェシカとかぶるからどうなるかなーと思っていたのですが、ちょうどいい順番だったのではないでしょうか。

 

マユリカのことがあったので煽りVTRをしっかり観ていたら「ノンストップ・ウザ」というキャッチコピーがついており、「そんなにウザいキャラかなぁ?」と思いながら観ているとウザさはそんなに感じませんが確かにノンストップでした。

 

松ちゃんが「みんなどれかのボケにはハマる」と言っていましたが、私は「ヤドカリじゃないんだから」「全力お転婆おばさん」「セクシーダイナマイトボートレース」あたりがハマりましたねー。

 

とにかくボケまくって、ツッコミが追いついてないボケもかなりあったのでは。

拾われてなかったけど、話しかける時に「ねねねーねねーねね」と「ボボボーボ・ボーボボ」のリズムで言っていたのは拾われなかったボケの一つだと思っているのですがどうでしょうか。

 

7番 真空ジェシカ 643 5位

7番目は真空ジェシカです。

令和ロマン・ヤーレンズ・真空ジェシカは芸風がかぶると先述しましたが、そのヤーレンズのすぐ後に出番だったのは真空ジェシカにとって不運だったのでは。

 

とは言え実力は折り紙付きで、A画館からZ画館、エンジンのスマホから検索エンジンに繋げるところ、ムービー勝山が左に受け流すところ、7億人の侍の監督クローン澤明、三谷後期高齢者などなど、真空ジェシカらしさ全開で何度も笑いました。

 

サンド富澤が「ボケが高度だから僕はヤーレンズのくだらないボケの方がいい」と言っていたように、所々ボケが難しくてわからないところがあるんですよね。

だからこそ刺さる人にはめちゃくちゃ鋭く刺さるのでしょう。

 

人気アニメの小ネタを探すような、漫才とはまた別の楽しみ方ができるのが真空ジェシカの良いところだと私は思っています。

 

8番 ダンビラムーチョ 631点 8位

8番目はダンビラムーチョです。

予想通り歌ネタで来ましたね。

 

わかってはいたことですが、歌ネタでの上位進出はやはり難しかったですね。

サンド富澤の「1曲目でそんなに尺使わなくても」という意見とともこの「最初で入れないと途中からは入れない」という意見が的を射てたのかなと。

 

去年の敗者復活のネタがすごく面白かったし、二人とも何だか憎めない顔しているのでこれからも応援してます!

あと、ダンビラムーチョのYoutubeチャンネルはほぼ野球チャンネルと化しているので、栗山監督と岡本選手に会えたのは本当にめちゃくちゃ嬉しかったんだと思いますw

 

9番 くらげ 620点 10位

9番目はくらげです。

 

松ちゃんも言っていましたが、「好きな〇〇があるけどその名前を忘れた」というパッケージはどうしてもミルクボーイを彷彿とさせてしまい、もちろんネタの方向性は違うのですが「ミルクボーイと比べると面白くない」という評価になってしまうんですよね。

 

ネタ構成は彼らの代名詞である「わかんねぇけど」に近いと思うのですが、お客さんがどこで笑っていいかわからなくなってたように思います。

 

「正解がないアキネーター」とネタ中に言ってましたが、客観的に見てもまさにその例えがそのまま当てはまっていて、「正解がないアキネーターのゲーム実況」をひたすら見せられている状態になってしまっていたのでは。

 

10番 モグライダー 632点 7位

トリはモグライダーです。

スター錦野旦さんの「空に太陽がある限り」を使ったネタ。

2年前の決勝での「さそり座の女」と同じフォーマットで、これぞモグライダーというネタです。

 

2年前とは違い、売れっ子になったモグライダー。

ともしげのキャラが認知された今となっては、どこまでが台本でどれがアドリブかわからないハラハラ感がありました。

 

予想記事には「ともしげの出来次第」ということを書きましたが、審査員にもその辺りは指摘されていましたね。

松ちゃんが売れっ子ならではの練習不足を指摘する一方で、サンド富澤の「ともしげがもっとあっぷあっぷするところを見たかった」という意見もあり、M-1難しいなぁという結論に落ち着きました。

 

松ちゃんの「ジョンソンも終わっちゃうし…」というジョークは面白かったですね。

ブラックジョークですが、かつてリンカーンに出演していた松ちゃんが、その後継番組と謳われているジョンソンを応援しているんだということがわかる一幕でした。

その後の芝の「今田さんの友達でしょ?」という返しも良かったです。

 

最終決戦

最終決戦は順位の低い方から順当に

令和ロマン

ヤーレンズ

さや香

の順番となりました。

 

令和ロマン

令和ロマンは下町ロケット的なドラマのネタ。

「昔は良かった!昔は恐竜がいた!」「昔すぎるだろ!」は秀逸すぎると思いました。

こんなに分かりやすくて面白いボケとツッコミがあったでしょうか。

 

松ちゃんも表彰の時に述べてましたが、1本目より強いネタを持っていたのがそのまま勝因につながりましたね。

ヤーレンズ

ヤーレンズのネタは去年の準決勝と敗者復活戦でやったラーメン屋のネタ。

 

このネタでヤーレンズを知って、「これなら決勝行けるぞ!」と去年の準決勝の時に思っていたので、このネタを決勝の舞台で見られるのは感慨深かったです。

去年と全く同じではなく、随所に小ボケをたくさん入れていて面白かったです。

でも1本目の方が面白かったなーというのが正直なところ。

個人的にはオチで左手に仮想のネギを持ったまま頭を下げているところがツボです。

さや香

四則演算に見せ算を足して五則演算にしようというネタ。

開始30秒から変な空気になっていましたが、そのまま最後まで行っちゃいました。

うーん、何でこのネタにしたのか…。

去年の1本目・去年の2本目・今年の1本目のようなネタなら安定してウケたと思うのですが…。

 

元々さや香は新山ボケ・石井ツッコミだったのを入れ替えて、新山ツッコミ・石井ボケにして成功したのが去年と今年の1本目の形。

それをなぜ最終決戦で元のスタイルに戻してしまったのか。

どうしてもこのネタがやりたかったのでしょうか。

 

1位通過したのに最終決戦では1票も入りませんでした。

しまいには邦ちゃんに「さや香の最後のネタ全然良くなかった」と言われる始末。

発言するたびに演者や視聴者をハラハラさせる邦ちゃんですが、この時ばかりは「よく言った!」と思ってしまいました。

 

M-1グランプリ2023総評

第1回大会以来実に22年ぶりにトップバッターでの優勝となった令和ロマン。

事前予想記事に「王者の風格ある」「ロマンがある」と書いて優勝予想した令和ロマンが優勝して、とても嬉しい気持ちです。

 

決して大穴予想を当てたわけじゃないですが、それでも自分が一番面白いと思ったコンビが優勝してくれるのは嬉しいです。

 

令和ロマンの優勝は、令和ロマンだけでなく若いお笑い世代に大きな影響を与えると思うんですよ。

そのうち「お笑い界のロマン主義」みたいな特集が組まれて、第7世代的なお笑い新時代が来ますね、きっと。

 

優勝後のコメントで「来年も出ます!」と言った通り、来年も出て史上初の2連覇してくれちゃってもいいんですよ?

 

何はともあれ、新チャンピオンの誕生に乾杯!

そしてこれからの令和ロマンの活躍に期待してます!

 

 

最後にこれだけ言っときます!

 

明日の朝イチ(ゲスト上沼恵美子)、すっごく楽しみ!!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました(^ ^)

去年のM-1感想記事はこちら↓

 

www.popurabuyori.me

 

 

 

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