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【働きながらは大変】実務者研修とはなんぞや〜体験日誌と介護福祉士を取得する理由〜

隣に立つ女性 車椅子に乗る女性

実務者研修とは、介護福祉士の資格を取得するために必ず受講しなければいけない研修である。(専門学校卒などの例外はある)

そんな実務者研修、介護課程が5日と医療課程が2日の計7日間という日程だ。

全7日間の実務者研修の記録をブログに残しておくので、これから実務者研修を受け介護福祉士を取得予定の方の参考に少しでもなれば!

 

実務者研修の日程

私が受講するコースは介護課程が週1回5週間に分けて研修が行われ、医療課程が4週目と5週目の別曜日に組み込まれている。

 

施設によっては研修を出勤扱いにして給料が発生する施設もあるそうだが、残念ながら私の施設は「休みの日に自発的に研修を受けている」という認識のため(実際その通りなのだが)、休みが丸1日潰れることになる。

特に4週目・5週目は1週間のうち2日が研修に費やされるため、実質休みがなくなってしまうのである。ヒョエ〜

 

研修を受ける学校によって違いあると思うが、私の学校は9:30〜18:00のプログラムで行われる。

ガッツリすぎないか。ほぼ仕事じゃん。

とわざわざお金を払って自発的に受けに来ているのに愚痴を言っても仕方ないので授業はまじめに受けている私。

介護課程

介護課程1日目

介護課程とはなんぞや?というところからよくわかっていなかった私。

介護課程とは

利用者の情報収集→介護計画の立案→介護の実施→評価

この一連のプロセスのことを介護課程という。

 

なるほど。文字通り介護を行う課程というわけだ。

 

1日目の座学では、介護用語の簡単な説明と、2人の利用者の事例を基にアセスメント(情報)を整理して自分の言葉で説明できるよう文章にするという内容だった。

 

まぁこれが難しい。というか訳がわからなくなる。

情報はすでに集められている中で、どれが大事で必要な情報かを取捨選択し、その利用者のイメージを理解しなくてはならない。

 

実際の現場では本人を直接見ればどんな姿形でどんな表情でどんな性格でってのがなんとなくわかるが、まさに百聞は一見に如かず。

文章でどれだけ情報を整理しても本人像はなかなか浮かび上がらない。

それでも与えられた情報でなんとなく、なんとなーく利用者像を膨らませていく。

 

2人の利用者の情報を整理したところで1日目は終了。

文字に起こすと「これだけしかしてないの?」って感じだけど、個人ワークに結構時間取っててゆとりあるプログラムだったのと、眠気と戦った時間が長かったのでとても長い1日だった。

介護課程2日目

介護課程2日目は、1日目に情報を整理した2人の事例について、介護計画を立案していった。

 

どこに問題点があって、目標とする姿はどんなで、そのためにはどうすればいいのかを具体的に挙げていく。

ポイントは、介護士がどうするのかではなくて本人様がどうなりたい(ありたい)か。

そのために介護士はどんなお手伝いができるのかということ。

 

これも本当に難しい。

基本は1人でひたすら紙に書いていく作業だったからとても疲れた。

介護課程3・4日目

介護課程3・4日目では1日目と2日目で情報収集・立案した2人の事例を、グループで介護の実施をした。

3日目がAさん、4日目がBさんというかたち。

 

グループワークになってやっとみんなの会話も弾み、ああでもないこうでもないと話をしながら介護士と利用者になりきって介護をしていく。

 

受講者それぞれの普段の職場によって介護観が違うし、介護のやり方もいろいろあっていろんな意見が出て面白い。

 

利用者や介護職を演じて人前で話したり動いたりするのって、イヤな人はイヤなんだろうけど私はこういう授業の方が時間が経つのも早く感じるし好きだな〜。

介護課程5日目

介護課程は5日目が最終日。

この日はこれまでのおさらいと復習。

そして午後からは実技テスト。

 

テストといっても形だけで、合否があるわけではない。(よほど態度が悪ければどうなるかは知らないが)

しかしテストはテスト。

受講者は全員別部屋で待機し、一人ずつ名前を呼ばれ個室での先生とマンツーマンで実技テスト。

やはり本番前は緊張する。しかし実務者研修が実施される以前は介護福祉士の試験自体に筆記試験と実技試験があったらしいので、その緊張に比べれば大したことはないだろう。

 

私のクラスは全員問題なく実技テストはクリア。

練習の時点でかなり言葉や動作がおぼつかない人もいたので、本当によほどのことがなければ不合格なんてものはないと思われる。

医療ケア

医療ケア1日目

医療ケアは介護課程と先生が変わり、看護師の先生。

1日目は喀痰吸引の実技練習。

マネキンが用意されており、口腔内・鼻腔内・気管カニューレ内からそれぞれ喀痰吸引を行う。

3〜4人のグループに分かれ、マニュアルを見ながら1人5回ずつ行い、それをグループ内でお互いチェックする。

5回できたら先生の前でマニュアルを見ずに行い、問題なければハンコがもらえる。

 

1回目2回目はとても手順を覚えられる気がしないが、不思議なもので4回目をやる頃にはほぼ手順を覚えている。

介護課程の座学と違い常にグループで話をしながら手を動かしているので、あっという間に時間が過ぎていった。

時間内に全員が終わるか微妙だったため、最後の方はかなり巻きが入っているくらいだった。

医療ケア2日目

医療ケア2日目は主に胃ろうからの経管栄養と経鼻経管栄養の実技練習。

授業の最初に基本的な栄養法の説明と、緊急蘇生法の説明があった。

 

緊急蘇生法は実務者研修以外でも習う機会は多いと思うけど

意識の確認→119通報・AEDの手配→呼吸の確認→AEDが来るまで心臓マッサージ

という流れ。

 

これって本当に全人類が定期的に講習を受けるべきだよね。

すぐ忘れちゃうもん。

習った後でもいざとなるとちゃんとできるかわかんないのに、急にその場面に出くわすと絶対パニックになっちゃう。

AEDも到着後は音声案内に従えばいいらしいけど、実際使ったことがないから不安だらけだよね。

 

けど人命がかかってるからそんなことは言ってられないのでいつでもちゃんと対応できるように心構えはしておこうと思う。

 

胃ろうからの経管栄養と経鼻経管栄養は医療ケア1日目と同じ流れでグループワークで進めていく。

 

喀痰吸引にせよ経管栄養にせよ、実際は実務者研修を受けただけでは介護士は現場ではしてはいけないみたい。

現場で従事するにはまた別の研修を受ける必要があるのでその点に注意。

 

「じゃあ実技やった意味ないじゃん」ってちょっと思っちゃったけど、そういう医療行為があるってだけでも知っておいた方がいいもんね。

 

実務者研修を受けよう(介護福祉士を取ろう)と思ったきっかけ

元々介護の仕事はしていたけれど、知的障害で体は元気な方を相手にしていたので、身体介護とか老人介護の世界はノータッチだった。

そのため、前職では「介護福祉士持ってるのに身体介助もできないんじゃ恥ずかしい」との思いから職場から何度も勧められても介護福祉士は取得しないでいた。資格手当も少なかったしね。

 

しかし色々あって1年前から老人介護に携わるようになり、より良い介護の方法を学びたくなったのである。

(というのはたてまえで、身体介護を始めた途端足腰が痛くなったので、できるだけ早く現場から離れようと思ったのである)

 

こう書くと「介護の仕事は体を壊すし大変だ」と思われちゃうかもだけど、少なくとも今の私は精神的にはかなり楽しく働けている。

一時期介護の世界から離れて色んな仕事をしてたんだけど、精神的にしんどくなっちゃってまた介護の世界に帰ってきた。

もちろん介護の仕事で精神的にしんどくなる人もいるだろうけど、私には今の仕事は向いているんだろうなーと思う。(やりたい仕事かどうかは置いといて、適性はあると思っている)

 

とはいえ介護福祉士とってからケアマネになるまでにはさらに実務3年が必要らしく、現場から離れるのはまだまだ先のことになりそう。

 

それまで持ってくれよ…!オラの足腰…!

実務者研修全課程を終えて

仕事しながら週1回(たまに2回)の研修は正直しんどかった。

けど期間自体は5週間で終わったし、探せばもっと楽な日程も日程もあるはずなのでその辺は自分に合う日程と教室を選べばいいのかなと。

 

研修自体というより、同業種の人たちといろいろ話せたのがよかった。

仲良くなってライングループ作って〜というような関係にはなっていないけど(そういう人たちもいるんだろうけど)、似たような悩みや思いを共有できてよかったなと思う。

同じ職場の人にはなかなか話しにくいこともあるしね。

 

あとはこれまで現場で見よう見まねでやってた業務の裏側を知れたというか、介護・介助の「根拠」を知れた。

 

介護計画とか正直あまり意識してなくて、利用者様が1日無事に楽しく過ごせてくれたらいいなってだけ思ってたけど、これからはケアプランをしっかり読んでその人の目標を達成できるよう意識して仕事に取り組みたいと思う。

 

とりあえず次は1月28日に控える介護福祉士国家試験に向けて勉強あるのみ!

 

国家試験の結果はまたこのブログにてお知らせします!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)

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